✅はじめに
出産という大仕事を終え、休む間もなく始まる育児の日々で、ママの身体と心は思っている以上に疲れています。
・「休みたいけど、赤ちゃんのお世話でいっぱいいっぱい…」
・「調べながら育児しているけど、これでいいんだろうか…?」
・「授乳がうまくいかない…。」
そんなママたちを支えるサービスが 「宿泊型の産後ケア」 です。
産後ケアホテルもありますが、ここでは行政主体の「宿泊型の産後ケア」について、1泊2日のスケジュールや、実際の過ごし方、持ち物・注意点をわかりやすく解説します。
✅宿泊型の産後ケアの基本情報

宿泊型(ショートステイ)の産後ケアは、助産師や看護師などが常駐する施設で、ママと赤ちゃんが一緒に泊まりって必要なサポートを受けられるサービスです。産院や助産院などで提供されています。ほとんどの場合は個室利用になりますが、まれに大部屋の施設もあり、個室利用希望の場合は別途費用がかかるところもあります。
ケア内容は
・日中・夜間の授乳や育児相談
・ママの身体や心のケアや休息の提供
・休息と栄養のある食事提供
などです。
オプションとして、アロマエステや施設で開催されているレクリエーションに参加することも可能な施設もあります。しかし、これは行政主体の産後ケアの内容に含まれていないので、施設独自で開催されているものになります。そのため、別途費用がかかる場合もあります。
✅1泊2日のスケジュール例🕰️
| 時間 | 内容 |
| 10:00 | 入所・受付・ケアや相談内容の希望をヒアリング |
| 育児・授乳相談、ママの心身ケア | |
| 12:00 | 昼食(栄養バランスを考慮した温かいごはん) |
| 休息・赤ちゃんのお世話サポート・ケア継続 | |
| 18:00 | 夕食 |
| 授乳サポート、相談など自由時間 | |
| 21:00 | 就寝(※個室の場合は時間は柔軟) |
| 翌8:00 | 朝食 |
| 10:00 | 退所 |
ポイント
・相談やケアの内容はその都度調整可能です。
・授乳方法の確認、乳房ケア、抱っこや沐浴のサポートなども受けられます。
・夜間の赤ちゃん預かりや日中にお昼寝をしたい時も、施設によっては選択可能です。(要確認)
利用中は、遠慮なく相談・希望を担当スタッフに伝えてくださいね🙏
✅持ち物について🎒
宿泊に必要なものは、基本的にママ自身で持参するのが一般的です。
持ち物の例
・ママの着替え・スキンケア用品
・赤ちゃんの衣類・おむつやおしり拭き・ミルクなど(必要に応じて)
・母子手帳・保険証・利用券(自治体による)
*施設によっては貸し出し品やアメニティがある場合もあるので、事前確認がおすすめです。
✅注意点と利用ルール⚠️
キャンセルについて
多くの施設でキャンセル料が発生します。
体調不良や急な事情でも、前日や当日キャンセルはキャンセル料の対象になることがありますので、注意してください。
キャンセル料の発生時期や金額は施設や市町村によって異なります。前日や当日だと、利用料と同じ金額のキャンセル料が発生する施設もあります。
上のお子さんの同伴について
産後ケアは原則はママと赤ちゃんのケアが中心です。
施設によっては上の子どもも同室可なところもありますが、食事は提供されない、お世話は対象外になるところがほとんどです。つまり、ママ自身が上の子の面倒を見る前提での同伴になります。落ち着いて休息したい場合は、可能であれば預け先を検討するのがおすすめです。
夜間の上の子の預け先がないけど、産後ケアを利用したい場合、「通所型の産後ケア」を利用される方が増えています。
✅さいごに

宿泊型の産後ケアは、赤ちゃんとの時間をゆっくり過ごしながら、ママ自身が「自分を大切にする」ための時間を持てる貴重な機会です✨
「1人でがんばらなきゃ」と思わず、ぜひこうしたサポートを頼ってほしいなと思います☺️
「まだ頑張れそうだけど、使ってもいいの?」と遠慮せずにママ自身の心と体が必要なら、使ってください✨ 以前は、産後ケアの制度が始まったばかりで、使いづらい側面がありました。しかし、今は、国も「必要な人は誰でも使ってね!」というユニバーサルサービス化を進めています。
自治体によっては、利用方法・費用は異なりますので、まずはお住まいの市町村に問い合わせてみてくださいね☺️
助産師さや 0〜3歳の育児相談室 
