✅️はじめに

「そろそろ2人目を考えたい👶」
「授乳中でも妊娠できるの?」
「どのくらい間隔をあけるのが安心?」
次の妊娠は、ママと家族にとって、とても大きな決断です。
WHO(世界保健機関)をはじめとする国際的な推奨と、最新の研究や臨床経験を踏まえて、 安心して妊娠を迎えるために知っておきたいポイントをわかりやすくお伝えします。
✅️妊娠間隔はどれくらいあけるのが良いの?
WHO(世界保健機関)の推奨
WHO(World Health Organization)の基準では、「妊娠と妊娠の間隔は最低18か月以上、できれば24か月以上あけること」 が推奨されています。WHOとは、世界中の人々の健康を守ることを目的とし、感染症対策や国際的な保健基準の策定などを行っている機関になります。
WHOの基準は、
・産後の体の回復
・栄養状態の改善
・子宮環境を整える
・母子ともに合併症リスクを減らす
などといった背景があります。
しかし「家族計画」は人それぞれ
・年齢
・キャリア
・不妊治療の事情
・家庭の事情
などによって、18〜24か月も待てないというママもおられます。
WHOは妊娠と妊娠の間隔は最低18か月以上と推奨していますが、「比較的新しい研究では、必ずしも18〜24か月でなくてもよいケースもある」と言われているものがあります。
6か月未満は避けたい
複数の研究で一貫して示されているのは、「妊娠間隔が6か月未満だと、早産・低出生体重児・胎盤トラブルなどのリスクが上がる」 という点です。つまり、6か月以上は空けることが推奨されています。
6か月未満でも妊娠しているママもおられます。絶対に何かトラブルが起こってしまうというわけではありませんが、何らかのリスクが高いことは認識していた方がいいと思います。
✅️帝王切開だったママはどう考えればいい?
帝王切開後の推奨
一般的には、「最低1年以上あけること」 が推奨されています。これは、子宮を縫合した傷が十分に回復し、 「次の妊娠で子宮破裂のリスクを避けるため」です。
傷の状態には個人差がある
帝王切開後の子宮の厚さや傷の治りは、
・体質
・術式
・感染の有無
・妊娠中の経過
などによって違います。かなり個人差が大きいです。
次の妊娠を考えるとき、特に早めに妊娠を希望される時は、主治医に確認をしてください。 子宮の壁の厚さを測ってもらえることもあります。
✅️授乳中でも妊娠できる?ホルモンの仕組み
授乳中は妊娠しにくい?
授乳中は、排卵を抑える「プロラクチン」というホルモンが増え、生理が戻りにくくなることがあります。
ただし、
・授乳中でも排卵が起こることはある
・生理が再開する前に妊娠することもある
ので、「授乳中=絶対妊娠しない」ではありません。
☑️妊娠を望むなら
・授乳回数が多い → 排卵が戻りにくい
・授乳回数が減る → ホルモンバランスが通常モードに戻りやすい
という傾向はあります。夜間授乳の回数を減らすと、生理が戻りやすくなることが多いです。
ただ、最近のママさんは授乳中であっても、生理が戻りやすい傾向にあります。それは、昔よりも栄養状態がいいためと言われています。
実際、私は、完全母乳で育てていましたが、上の子の時は産後1か月半で、下の子の時は産後5か月で生理が戻ってきました。そして、上の子の授乳中の期間に下の子を妊娠しました。特に切迫流産・切迫早産の傾向がなかったので、妊娠しても授乳は続けていましたが、徐々に分泌量が減っていきました。それと同時に上の子に授乳が必要ではなくなったので、自然に上の子は卒乳になりました。授乳をすると子宮収縮が起こることがあり、お腹が張ったり、切迫流産・切迫早産の傾向があれば、授乳をやめるように指導を受けることもあります。
☘️再妊娠に向けて“整えておきたい体”のポイント
① 栄養状態の回復
1回の妊娠・出産はママにとっては大仕事です。それに加え、休む間もなく始まる育児で、ゆっくり食事時間を摂れないということも…あります。バランスの良い食事がおすすめですが、特に、妊娠・授乳で栄養を使い切っていることが多いため、
・鉄
・葉酸
・タンパク質
・亜鉛
は意識したい栄養素です。
② 体重の戻しすぎ/戻らなさすぎに注意
極端な産後ダイエットはホルモンバランスを乱します。産後ダイエットは2か月を過ぎてから始める方が、身体にとって負担が少ないです。体型は産前のように戻るのはハードですので、無理をしない程度にしましょう☺️
また、妊娠中に増えた体重が戻らなすぎて、肥満状態であると次の妊娠の様々なリスクが高まります。
適正体重を目安にしましょう。
③ 睡眠とストレスケア
産後の体はストレスの影響を受けやすく、排卵が遅れることもあります。 子どもが一晩ぐっすり寝るようになるには、1歳を超えることはしばしばあります。時には3歳近くになることも…。そうなるとママが睡眠不足になりがちです。
また、育児はストレスは大なり小なりどうしてもかかるものです。ママの身体にとってできるだけ負担の少ない状態を心がけましょう。
④ 持病や帝王切開の既往は必ず主治医に相談
妊娠を急いだほうがよいケース
→ 高齢出産・不妊治療中など
慎重に間隔をあけたほうがよいケース
→ 帝王切開後の薄い瘢痕など
がありますが、ママの身体の状態は1人1人違います。特に早い妊娠を希望する場合は主治医と相談しましょう。
✅️妊娠間隔に絶対的な“正解”はない
「年齢的に急ぎたい」
「もう少し間隔をあけたい」
「仕事の都合がある」
家庭の事情はさまざまです。
WHOの推奨はあくまで“目安”であって、義務ではありません。ただ、産後のママの身体にとって最もリスクの低いために推奨されているということは認識しておいてください🙏
この前提を元に、大切なことは、
・ママの体調
・次の妊娠に向けた準備
・家族の希望や協力体制
・医師の判断
などを総合して、自分にとって最善のタイミングを選ぶことです。
私自身、WHOの推奨について知っていましたが、年齢や仕事のことを考え、早い第2子の妊娠を希望していました。結果、低置胎盤(胎盤の位置が子宮口から2cm未満で、出産時出血のリスクが高まる)でしたが、これは出産後に24か月を空けなかったからかどうかは分かりません…。しかし、妊娠・出産は何もなくて当たり前でなく、私も子ども無事であったことに感謝です✨️
✅️まとめ

WHO(世界保健機関)は産後次の妊娠までは18〜24か月以上を推奨しています。しかし、年齢・キャリア・不妊治療など事情はさまざまあり、最近の研究では6か月以上あけば大きくリスクは減るとされているものも多く出てきています。また、帝王切開後は最低1年以上が推奨されますが、特に早めに妊娠を希望される場合は、主治医への相談をおすすめします。
妊娠・出産に絶対安全はないが、自分の状況やリスクを正しく認識することで、起こり得る問題を下げることはできます!
無理のない計画をしてくださいね❣️
次の妊娠を考えること自体が、すでに家族の未来を大切にしている証です♡
焦らず、ママや家族にとってベストな時期を見極めましょう☺️
助産師さや 0〜3歳の育児相談室 