✅️はじめに
「もうそろそろやめたほうがいいのかな…?」
「夜だけ飲んでるけど、卒乳のタイミングがわからない」
そんなふうに、断乳・卒乳の時期について悩むママはとても多いです。
少し前までは、”1歳になったら授乳は終わり”と言われている時もありました。なので、ばあばや少し年輩の方から「いつやめるの?」や「まだ飲んでいるの?」ということを言われたママもいるのではないでしょうか?
実は「いつやめるのが正解」という決まりはありません。大切なのは、「ママと赤ちゃんのペースに合わせること」です。
この記事では、助産師の視点から
・卒乳・断乳の違い
・卒乳・断乳のタイミング
・無理なく進めるコツ
を、わかりやすくお伝えします。
✅️「卒乳」と「断乳」の違いを知ろう💡
| 用語 | 意味 | 進め方 |
| 卒乳 | 赤ちゃんが自然におっぱいを離れる | 時間をかけて少しずつ減っていく |
| 断乳 | ママの意思や生活に合わせて授乳をやめる | 計画的にやめる(例:仕事復帰、体調、睡眠など) |
どちらが良い・悪いなどはありません。赤ちゃんやママの状況に合わせて選ぶことが大切です。
「断乳=頑張り」ではなく、「卒乳=理想」でもありません。
それぞれのメリット・デメリットを知って、自分に合う方法を選びましょう。
✅️卒乳・断乳の「タイミング」っていつ?
💬目安の時期
・1歳〜1歳半ごろ:離乳食が進み、栄養の中心が食事になってきた時期
・夜の授乳が減ってきたとき
・ママが疲れやすくなったり、睡眠不足が続くとき
・次の妊娠・復職を控えているとき
ここに記載したのは、「目安」です。1歳になる前に卒乳になることもあれば、次のお子さんを妊娠しても授乳が続いていることもあります。
💬逆に、まだ早い場合
・生後1歳未満
・離乳食があまり進んでいない
・赤ちゃんが体調不良のとき
・ママが精神的・身体的に疲れているとき
こういう時期は無理せず、「まだおっぱいが必要なんだな」と受けとめてOKです。しかし、生後8か月で自分から卒乳した赤ちゃんもいます。「1歳」は目安にしてくださいね☺️
✅️無理なく進める3つのコツ✨️

🧸① 「卒乳」は、段階的に「回数」を減らしていく。「断乳」は、授乳をやめる日を決める。
「卒乳」:数日に1回ずつ、授乳回数を減らしていきます。日中から始めて、夜間へ移行していくのがおすすめです。いきなりやめると、ママの胸が張って痛くなったり、赤ちゃんが不安で夜泣きしたりすることもあります。なので、無理のないペースで進めましょう。
「断乳」:授乳をやめる日を決め、徐々に授乳量や授乳回数を減らしていきます。元々少なかったら、減らしていかないこともあります。そして、赤ちゃんに「もうすぐおっぱいとバイバイしようね☺️」と前もって、繰り返し伝えましょう。
🧸② 「おっぱい以外の安心」を増やす
赤ちゃんは、「おっぱい=安心」になっていることが多いです。抱っこやスキンシップで代わりの安心を満たしてあげましょう。絵本を読む・ぎゅっと抱きしめる・トントンして寝かせるなど、 “安心のルーティン”を作ることも1つです。
❤️おっぱいをやめるのは「愛情を減らす」ことではありません。むしろ、形を変えて愛情を伝える時期なんです。
🧸③ ママ自身の体のケアを忘れずに
断乳後は、胸が張ったりしこりができたりすることもあります。強く絞ると炎症のもとになるため、張って苦しいときだけ軽く搾る程度にしましょう。
もし熱や痛みが出たら、助産師や母乳外来に相談をしましょう。
✅️断乳・卒乳のときの“心のケア”🍀
卒乳や断乳のあとに「寂しさ」や「罪悪感」を感じることもあります。
「もう赤ちゃんじゃなくなる気がして泣いちゃった」
「自分からやめさせてよかったのかな…」
その気持ちはとても自然です。
でも、おっぱいをやめても、ママと赤ちゃんの絆は変わりません☺️
授乳を通じて育まれた“安心と信頼”は、ちゃんと心の中に残っています。
❤️泣きながら断乳しても、ぎゅっと抱きしめながら卒乳しても、どちらも「愛がたっぷりの子育て」ですよ☺️
✅️よくある質問(Q&A)🌸
Q. 夜だけ飲んでるけど、それでもいい?
A. OKです。ママが負担でなければ、自然に卒乳を待つ形でも◎です。
Q. 卒乳後、母乳が残ってる気がするけど大丈夫?
A. 時間とともに自然に吸収されます。張りや痛みが強い場合は、助産師に相談をしてください。個人的には、トラブルがなくても、できれば、卒乳後の母乳ケアを受けることをおすすめします。私も卒乳後は母乳ケアを受け、その後トラブルなく過ごせました☺️
Q.赤ちゃんが 泣いてばかりで断乳できない…
A. 赤ちゃんも準備ができていない時期があります。どうしてもすぐに断乳をという訳でなければ、無理に進めず、数日休んで再トライをすることも1つです。
✅️まとめ☀️

授乳の時間は、ママと赤ちゃんだけの特別なコミュニケーションです☺️
やめるタイミングは、「こうしなきゃ」ではなく、「そろそろかな?」と感じたその時がベストです。
無理をせず、ママの体と心をいたわりながら、ふたりのペースで一歩ずつ進めていきましょう🌼
助産師さや 0〜3歳の育児相談室 